2007年10月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
雑誌報道などへの数千万円から億単位の高額の損害賠償訴訟が相次ぐ中、8月10日、東京地裁が注目すべき判決を下した。「週刊現代」(06年6月3日号)に「隠し資産」を持っていると書かれ、名誉を傷つけられたとして民主党の小沢一郎代表と同党が、発行元の講談社と執筆者らに6千万円の損害賠償と謝罪広告を求めていた裁判で、東京地裁(松本光一郎裁判長)が「記事は公益目的で重要部分は真実」として請求を退けたのだ。問題になったのは週刊現代が小沢代表の政治資金管理団体の政治資金収支報告書に団体の資産として記載された不動産のうち、都内のマンションなど10戸が小沢代表名義で登記されていることについて「事実上の小沢氏の隠し資産ではないか」などと報道したこと。この問題については本誌も07年6月号(『小沢がまいった「隠し資産」疑惑』―マンションを政治資金で購入して事務所費として処理― ………
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