あの野中ともよ氏が三洋電機から政界転身か

2007年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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 業績不振が続く三洋電機の野中ともよ会長が近く退任し、今夏の参院選に出馬するのではとの噂が、社内でまことしやかに囁かれている。経営者としての評判は散々だが、知名度のある野中氏に自民党が白羽の矢を立てる可能性があるからだ。「安倍晋三首相と野中会長は旧知の仲。安倍さんの人となりについて取材を受けたこともある」(三洋関係者)。支持率低迷で苦戦が予想される参院選は、安倍政権にとっての正念場。落ち目とはいえ、野中氏は「全国ブランド」のタレント。全国区上位にランクされれば当選確実だ。

 野中氏は大企業の経営経験がないにもかかわらず05年に突如、会長に抜擢され世間を驚かせたが、三洋の経営凋落に歯止めをかけることができず、06年3月期連結決算で初の営業赤字に転落。「CEO」の肩書を剥奪され、会長とは名ばかりの空虚な存在になっていた。心機一転、政界転身で汚名をそそぐか。

   

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