OB議員にひじ鉄砲農水省参院選対策に異変

2007年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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 8月に退任した石原葵前農水事務次官の天下り先が話題を呼んでいる。2年半にわたってトップの座にあった石原氏が選んだポストは財団法人食生活情報サービスセンターの理事長と社団法人全国米麦改良協会の会長理事。いずれも天下り先としては「C級」で、2団体から得る年収は1100万円をわずかに超える程度という。大物次官が軽量ポストに天下った背景には、来夏の参議院選挙対応がある。参院選には毎回、農水省キャリアOBが全国区から立候補する。今回も福島啓史郎元食品流通局長が2期目の当選をめざして立候補する。農水省は従来、キャリアOBの選挙を、組織を挙げて応援してきた。しかも、巧妙な手口で。 全国が選挙区となる参院選で、一人の立候補者が日本中をくまなく遊説することは不可能。そこで選挙活動の舞台を東日本と西日本に2分割し、立候補者は自らの地元がある東か西の半分を回る。残り半分 ………

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