台湾総統候補「馬英九」の反日度

白面の貴公子の「国共合作」が疑われているが、実は李登輝との「李馬合作」のささやきも。

2006年9月号 GLOBAL

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「日本の台湾植民地統治は侵略である」。白面の貴公子が平然と放った一言に会場は一瞬凍りつき、すぐに怒声にも似た反論が続いた。 7月11日、東京・白金台の台北経済文化代表処(実質的な大使館)で開かれた大手メディア論説委員との懇談を“火の海”に一変させた主は、台湾の最大野党、中国国民党の馬英九主席(56)だった。 馬は昨年8月、主席に選出され、2008年予定の総統選挙では、悲願である政権奪回に向けた総統候補ナンバーワンとして大きな期待を集めている。 台湾大手ケーブルテレビ、TVBSが4月に行った世論調査で、長身で甘いマスクの馬に対する満足度は70%に達し、与党総統候補ナンバーワンとの呼び声の高い民主進歩党主席、蘇貞昌の44%、側近や夫人、娘婿と周辺が収賄まみれになった現職総統、陳水扁の13%を大きくリードし、馬は次期台湾総統に最も近い男といわれる。 さて、懇談では ………

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