山口組最高幹部「二審無罪」の波紋

六代目組長と同じ「拳銃共同所持」で逮捕された若頭補佐は、なぜか無罪……。

2006年6月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

 警護役の組員に拳銃を持たせたとして、銃刀法違反の罪に問われた指定暴力団山口組最高幹部の滝沢孝被告が4月24日の大阪高裁判決で、一審に続いて無罪となった。同様の事件で起訴された山口組六代目組長の篠田建市(通称司忍(つかさしのぶ))受刑者らは有罪が確定したのに、裁判所が滝沢被告側の主張する篠田受刑者らと異なる事情を認めたからだ。滝沢被告は六代目体制で実質ナンバー3とされ、警察当局は山口組内のパワーバランスなどにも影響するとみている。 滝沢被告は二次団体芳菱会(静岡県浜松市)の総長で、山口組の若頭補佐の一人。1997年9月20日、山口組定例幹部会に出席するため宿泊した大阪市北区のホテルで自分の警護のため、組員2人にそれぞれ実弾5発入りの拳銃と予備の実弾を持たせたとして起訴された。 山口組ナンバー2の宅見勝若頭が中野会組員らに射殺された直後であり、大阪府警 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。