2026年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
高市早苗首相は道路予算カット疑惑などを受けて、簗和生農林水産相の更迭を決めたが、その判断は遅きに失した感を否めなかった。9月末に週刊誌が疑惑を報じてから約半月。首相を支える木原稔官房長官の力量が問われたが、なぜ早期の決断を促せなかったのか。更迭に至る迷走は、官邸のガバナンスにも疑念を投げかけている。「とにかく働いて仕事で返せと言っている」「人一倍働いてほしい」首相は衆参代表質問でこう述べ、簗氏の続投を繰り返し表明していた。高い支持率に支えられた高市政権では、松本洋平前文部科学相も過去の不倫報道を乗り切り、9月の改造まで職にとどまった。「首相は閣僚を辞めさせないことを美学のように思っている節がある」ある官邸幹部はこう明かす。だが、行政の公平性に関わる疑惑を抱えた閣僚を守ろうとした姿勢は、結果的に政権自体の信頼を損なった。木原氏は周囲に「臨時 ………
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