2026年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
レゾナック・ホールディングス(HD)の石油化学(石化)部門を母体とするクラサスケミカルが9月29日、東証スタンダード市場に上場した。石化専業では国内唯一の上場企業となり、初日の29日には一時、ストップ高水準の298円をつけるなど滑り出しは上々。この日の会見で福田浩嗣社長は「2030年頃には営業利益100億~120億円を目指す」と宣言した。しかし、その鼻息の荒さとは裏腹にクラサスの行く手は険しそうだ。理由の一つが中国化学メーカーによる過剰生産問題。中国内でだぶついた化学品をアジアに投げ売りすることで市況は大きく悪化し、日本勢にも直撃している。プラスチックの原料などになる「エチレン」「プロピレン」といった基礎化学品を製造する石化メーカーへの影響は大きく、プラント稼働率は採算の目安とされる90%を長らく下回る。このため、三菱ケミカルグループや三井化学などは設備集約 ………
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