2026年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

サマンサの立て直しに自信満々だった湖中謙介代表取締役社長CEO(NewsPicks動画より)
サマンサタバサジャパンリミテッド(元・東証グロース)との経営統合から2年、紳士服業界の時価総額で4番手に座する東証スタンダード上場の紳士服コナカの行く末が懸念されている。
サマンサは、赤文字系雑誌を象徴するブランド「Samantha Thavasa」などで10~30代女性向けにカバン・財布・アクセサリー等を販売し、2016年2月期に売上高約434億円を計上したが、ブランド力の低下で経営不振となった。
そこに19年からコナカが救済の手を差し伸べ、資金支援を行いながら24年7月に完全子会社化し、サマンサの借入金に対する債務保証まで行ったのだった。
しかし、その後コナカは売上高の9割を占めるファッション事業が好調とは言えず、サマンサとのシナジーもいまひとつのまま。サマンサは、取引金融機関と締結した金銭消費貸借契約において、財務制限条項に継続的に抵触し、延命的な返済猶予かコナカの支援に依存している状態だ。
こうしたなか、コナカは有価証券や土地などの資産売却で資金作りに奔走したが、5月にサマンサ借入金44億3200万円とコナカ借入金12億7900万円の弁済期限を、それぞれ8月31日に延長。加えて、この8月31日の期限も12月30日に延長する、と8月26日に開示した。
コナカのサマンサの借入金の債務保証限度額は41億円にのぼり、今後は26年第3四半期で残る有価証券6億円や、有形固定資産88億2600万円の売却だけでなく、再建策が必要とされる。「コナカにメリットがない。いずれ共倒れするのでは?」(アパレル関係者)と言われていたことが現実味を帯びてきた。