2026年10月号 LIFE [ライフ・インサイド]
文部科学省科学技術・学術政策研究所が8月に公表した「科学技術指標2026」によると、研究開発費の総額で中国が初めて米国を抜き、論文数、被引用度上位10%論文数と合わせて三冠王となった。科学技術の成果は研究開発費の総額と正の相関関係にあることが知られている。中国では科学技術進歩法により研究開発費の伸び率が財政収入の伸び率を上回ることが義務付けられている。2024年の中国の研究開発費は官民合わせて97.1兆円(OECD購買力平価換算)で、米国の95.3兆円を初めて上回った。日本は22.1兆円で3位である。研究成果を示す論文数ではすでに17年、中国が米国を抜いてトップとなった。03年まで米国に次いで2位だった日本はインド、ドイツにも抜かれて5位である。論文の質を表す「被引用度トップ10%論文数」でも19年に中国が米国を抜き去り、少なくとも統計上は科学技術分野での中国の覇権が確立し ………
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