統合から20年。営業所長の8割が三共出身に。第一出身を放逐したのはサントリー出身の中山譲治だった。
2026年10月号 BUSINESS [裏ミッション]
4月6日、東京・青海のトヨタアリーナに第一三共で国内事業部門に所属する約1600人の社員が全国から集められた。2026年度スタートの新中期経営計画のキックオフイベントである。中央に設営されたステージの上には社長の奥澤宏幸と取締役の面々が鎮座した。折しもその2週間前の3月25日には「登壇予定者のスケジュール上の都合」を理由に4月8日に予定していた新中計説明会の開催を延期したばかり。経費節減のため、前乗りが認められず、始発の新幹線や飛行機で会場に集められた社員の中には「今日のイベントが外部に漏れたら信用を失ってしまう」と思っていた向きも少なくない。だが、奥澤のにこやかな表情からはそうした懸念は一切うかがえない。「S」支配完成によって、我が世の春を謳歌しているように「D」出身の社員には感じられた。製薬業界では第一三共のことを「DS」と呼ぶことがある。第一をローマ ………
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