2026年9月号 連載
「悠天貫志(ゆうてんかんし)」――。これは、シダックス株式会社の創業者、志太勤氏の戒名に刻まれた熱き4文字です。「志を貫き、悠々と天を駆ける」という90年の生涯を顕彰する意味が込められています。一周忌を迎えた文月下旬、本誌編集長の宮嶋巌氏と、創刊時からの寄稿者である川上和久教授と名刹・深大寺(調布市)の墓前で手を合わせました。20年前、志太会長が政府の規制改革会議委員に任命された当時、お二人から多くの御助言をいただいたご縁があったからです。
私は会長のそばでお仕えし、経営者としての厳しさ、挑戦する勇気、そして何より「高い志が人を輝かせ、事業を創り、社会を変える」という信念を学び、60代前半に独立。運送業を営んでいます。会長は創業した二つの企業を株式上場し、ニュービジネス協議会会長として日本経済に新たな活力を生み出すための活動に情熱を注がれました。その活動は、一企業の経営者という枠を超え、日本社会の未来を見据えたものでした。「志を持ち、それを最後まで貫く」敢闘精神を忘れないことが、何よりの恩返しと信じています。志を共にするFACTA「満20歳」に乾杯!
シダックス株式会社 元会長室長 嶋田 茂

シダックス創業者「志太勤翁の軌跡」(帝国ホテルで開かれた「お別れの会」で。2025年11月19日撮影/本誌・宮嶋巌)