連載/商略「探照灯」/稀代の「イビデン」㊦/インテル、エヌビディアと協業

2026年9月号 BUSINESS [商略「探照灯」]

イビデンの前身である揖斐川電力や大師電気鉄道(後の京浜急行電鉄)などの創業者として知られる美濃大垣(岐阜県大垣市)出身の立川勇次郎は1925年(大正14年)12月に亡くなる。3年前に渡米し、東部コネティカット州フェアフィールドにあったゼネラル・エレクトリック(GE)本社を訪問するなど還暦を超え事業欲はますます旺盛だったが、長い船旅の疲れが祟ったのか、体調を崩し急逝。63歳だった。1912年設立の「揖斐川電力」はその名の通り、揖斐川流域の5つの水力発電所が生む電力を近隣の村や宇治川電気(関西電力の前身の1つ)などに売電していた。余剰電力があったため、17年に別会社の大垣電化工場を立ち上げ、電気炉を使ったカーバイド(化学製品の原料)やフェロシリコンなど合金鉄の製造に進出。これらの事業はその後同業他社との合併・買収を経て電力部門と2本柱で会社を支える事業に成長した ………

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