深層レポート/TSMCの相棒「KOKUSAI」/「時価総額2兆円」/「世界シェア70%」のニッチキング

2026年8月号 BUSINESS [「半導体」企業研究]

「先端メモリーの製造は、あの会社なくしては作れない」。半導体業界で屈指の実力企業と一目置かれる存在がいる。日立製作所の血を引く半導体製造装置メーカー、KOKUSAI ELECTRIC だ。同社は半導体の回路形成の中でも先端の成膜装置に特化するメーカー。売上高こそ、2400億円規模と、巨人ひしめく半導体業界では小さな存在だが、足元の時価総額は2兆円を超える。この時価総額を支えるのが、今後数年続くであろう同社の成長軌道に対する市場からの信任だ。

唯一無二の「バッチ式ALD」装置

KOKUSAIは成膜装置、その中でもより精密に薄膜を形成する原子層堆積法(ALD) 装置で強みを持つ。成膜工程はウエハーの表面に絶縁膜などの薄膜を形成する工程だ。半導体に必要な配線層や絶縁層などを作るのに欠かせない。この成膜工程は先端半導体に向かうほど、ナノレベルの制御が求められる。その理由は先端半導体が垂直方向に進化しているため ………

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