連載/商略「探照灯」/日本マイクロニクス/「テンバガー」のお手本

2026年7月号 BUSINESS [商略「探照灯」]

6月初め、ホルムズ海峡の緊張緩和を背景に東証株価が急騰。「AI(人工知能)バブル」の様相が色濃い日経平均は7万円台乗せが目前に迫り、証券各社はここぞとばかり個人投資家を中心にマーケットの熱気を煽った。彼らの合言葉は「“テンバガー(Tenbagger)”を探せ」だ。そもそもは野球用語で「バガー(bagger)」は「塁打」を意味する。「2塁打」はtwo-bagger、「本塁打」はfour-baggerであり、つまりten-baggerとは「10塁打」。通常ではあり得ないほど桁外れに値上がりする株のことで、名付け親は全米ナンバーワンのファンドマネジャーといわれたピーター・リンチ(1944年生まれ)である。アメリカの株式市場に不況の風が吹き荒れた1977~90年の13年間、米フィディリティ証券の投資信託「マゼラン・ファンド」のファンドマネジャーだったリンチは年平均値上がり益29%、純資産800倍という驚異的な投資成 ………

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