<インサイド> 第一三共社長が急遽「説明会」/財務・IRの「機能不全」露呈

2026年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

2026年3月期決算や新中期経営計画の発表を相次ぎ延期するなどし、本誌5月号で経営状況への不安を報じていた第一三共。5月8日、奥澤宏幸社長ら首脳は急遽、説明会を開催し、主力のがん治療薬「エンハーツ」などに用いる抗体薬物複合体(ADC)の大幅な生産計画見直しが理由だったと公表した。25年度までの5カ年の前中計ではADCの「欠品や供給不安を避ける」(奥澤社長)ため、外部委託先も含めて最大限の能力確保に走った。だが、需要が当初予想を下回ってきたことから外部委託を減らす必要が生じたものの、一定数量の買い取り義務を設けるなど「通常の製薬企業ではちょっと考えにくい契約」(競合幹部)を交わしていたことから多額の損失補償を行わなければならなくなったというのだ。その結果、26年3月期通期業績見通しを営業利益で従来予想比1060億円減の2290億円など大きく下方修正した。一部市場関係 ………

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