甘い制度設計!/まやかしの自動運転車「1万台」

そもそも1万台という目標は「積み上げたというより、勢いで打ち出した」(政府関係者)との声も。

2026年6月号 BUSINESS

政府・国土交通省は2030年度に「レベル4」の自動運転ができるバス、タクシー、トラックを1万台に増やす目標を打ち出した。国内ではドライバー不足が深刻化しており、「移動の足」の確保や物流の安定供給を図る狙いがある。国が台数目標を明示するのは初めてで、商用分野での無人化を一気に推し進めることを目指す。しかし、その背景と現実を照らし合わせると、画餅に終わりかねない。その柱の1つとして現在、自動運転バスの運行や実証実験が全国で展開されている。自動運転が人口減少に伴う社会課題の重要な選択肢であることは間違いない。ただし、コストや運用などの課題が山積する。まず大きいのはコスト構造だ。自動運転車両はバスもタクシーも、数千万円~1億円規模の費用がかかる。加えて、遠隔監視や運行管理システム、保守などの周辺コストも膨らむ。省人化も監視要員や緊急対応要員の配置が必要 ………

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