2026年6月号 BUSINESS [経済断影]
イラン攻撃に伴うホルムズ海峡の封鎖は、日本を取り巻くエネルギー安全保障の脆弱性を改めて浮かび上がらせることになった。我が国は1970年代の2度にわたる石油危機を教訓にして、石油の中東依存を脱却するために備蓄制度を整備し、同時に電源の多様化を進めるなど、エネルギー危機に対する耐性を強めてきたはずだった。だが、結局は石油の中東依存は70年代を上回る水準に達し、再び到来した石油危機に大きく揺さぶられている。今回の危機を踏まえ、政府はエネルギー安全保障のあり方を根本的に見直す必要がある。何よりも我が国のエネルギーを巡る現在の危機的な状況を国民が正しく認識するため、政府は正確な情報の共有に努めるべきである。そして行き過ぎた脱炭素を是正し、原子力や石炭火力などの高度利用も含めた戦略的な視点が不可欠だ。今回の石油危機を受け、高市早苗政権は備蓄石油の早期放出 ………
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