2026年6月号 LIFE [「個人の尊厳」殺す]
国家賠償訴訟で法令解釈、捜査、起訴を違法と認定された大川原化工機冤罪事件。保釈されないまま胃がんで亡くなった同社元顧問、相嶋静夫さん(当時72歳)の遺族が4月、新たに裁判官計37人による逮捕、勾留、保釈不許可は違憲・違法だとして国に約1億6800万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。「人質司法」の片棒を担ぎながら「裁判官の独立」を盾に検証もせず、反省がうかがえない裁判官の責任を問う空前の訴訟だ。
訴状や国賠訴訟の確定判決などによると、エンジニアの相嶋さんは同社で噴霧乾燥器の設計などに携わり、取締役を経て顧問となった。噴霧乾燥器は霧状の液体を熱風で粉末にする同社の主力製品で、インスタント食品・飲料や粉ミルク、薬品、洗剤などに広く使われ、国内にとどまらず、多くの国へ輸出されてきた。ただ安倍晋三政権は2013年、国際合意に基づく外為法の政令改正で、生 ………
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