死に体なのに「米国工場検討」と囁くから株価が急上昇。これって風説の流布だろう。
2026年6月号 BUSINESS
過去5年ほど、株価が20円程度と額面割れを続け、「クズ株」の代表銘柄といわれたジャパンディスプレイ(JDI)。その株価が3月、突如吹き上がった。3月9日の終値は52円で値上がり率は前日比93%、10日は82円(58%)、11日は106円(29%)。わずか3日間で株価が4倍になった。高市政権が3月の日米首脳会談に向けた「お土産」としてJDIの投資計画をぶち上げたためだ。
米国投資を求めるトランプ米大統領の歓心を買おうと、JDIの工場建設計画を経済産業省が一部メディアにリークした。政府資金を受けて米国工場を建設すれば、JDIは投資負担なく収益事業を作り出せる――。そんな連想が働き、JDI株は急騰したのだ。しかしその実、これは筋の悪い空想だろう。そもそもディスプレー産業が寒い。この分野は中国の京東方科技集団(BOE)が世界首位に立つ「レッドオーシャン市場」。特に液晶パネルは中国勢が席巻 ………
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