2026年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
就任2年目となる三菱ケミカルグループの筑本学社長が正念場を迎えている。本業の化学回帰を掲げ、「化学で稼げる会社になる」と宣言したものの、ペットボトル事業から撤退したり、中核子会社の三菱ケミカルで希望退職を募ったりするなどリストラに終始する。今夏には三菱ケミカルGの時価総額が、保有する上場子会社の日本酸素ホールディングスと並び、「実質的にゼロ」(金融関係者)になるなど、市場も厳しい評価を突きつける。筑本氏は、三菱ケミカルG初の外国人社長ジョンマーク・ギルソン氏が事実上クビになった跡を襲い、2024年4月に就任した。保守本流の石油化学畑出身で、「社員との距離が開いてしまった」「投資への規律がない」とこれまでの経営を厳しく批判。就任当初は事業ポートフォリオを見直し、競争力を取り戻すと訴えていた。早速、「化学とのシナジーが薄れた」と完全子会社の田辺三菱 ………
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