<インサイド> 三菱電機「産業ロボ」撤退観測/中国勢との価格競争が激化

2026年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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三菱電機の産業用ロボットの撤退観測が高まっている。産業用ロボットはファクトリーオートメーション(FA)事業の中にあるが、同事業の売上高営業利益率の低迷が顕著となっている。2023年3月期は約17%と、全社を牽引するほどの力強さを見せていたが、25年3月期は約6%まで大きく低迷した。漆間啓社長は全社の事業構造を大きく見直すとしており、25年度中に売上高で計8千億円分の事業について撤退を含め、判断する考えを示している。FA事業はかつての勢いはなく、市況低迷や中国現地メーカーの台頭による競争激化、電気自動車(EV)の販売鈍化による影響など下振れ要因が相次ぐ。撤退対象は、産業用ロボットや配電制御機器、回転機とされる。日本のお家芸ともいえる産業用ロボットにおいて、三菱電機は小型に特化した「MELFA」シリーズを中心に垂直多関節ロボットや水平多関節ロボットなどを販売してき ………

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