2026年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
政府の半導体分野のキーパーソンの1人、経済産業省の野原諭商務情報政策局長が11月下旬、富士フイルムグループの半導体材料を手がける子会社、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズの工場新棟(静岡県吉田町)の開所式に姿を見せた。経産省の局長級が大企業の工場の式典に出席すること自体はあるが、今回は拠点の規模からしても「異例の丁寧さ」との見方が広がっている。政府が主導する先端半導体新会社、ラピダスへの出資期待を背景に手厚い対応をしているもようだ。来賓として式に登壇した野原氏は「高市政権では危機管理投資などの戦略分野を掲げており、一番上にあるのが半導体。特にこの工場で生産するような材料は、微細な回路形成に不可欠。日本の半導体素材産業の基幹工場だ」と持ち上げた。その上で、「政府は半導体産業について、10兆円以上の公的支援の枠組みもつくった。半導体産業を ………
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