高市人事で、財務省が頼るルートはことごとく塞がれ…
2026年1月号 POLITICS
高市政権の発足によって、霞ケ関の力関係に異変が起きている。歴代政権で権勢を振るってきた財務省が弱体化。高市早苗首相が掲げる財政出動を重視する「責任ある積極財政」の看板のもと、苦境にたたされた財務省が頼った先は――。「これでは露骨な財務省潰しではないか」10月に就任した高市首相が打ち出す人事に対して、霞ケ関内ではこんな評判がささやかれていた。「最強官庁」とも呼ばれる財務省は、長年政府の要として幅を利かせてきた。岸田政権では、財務省出身の木原誠二氏が首相側近であったこともあり、財務省が政策立案の中枢を担い、石破政権でも財政規律を重んじる森山裕幹事長の野党交渉を財務省が裏から支えてきた。財務省と距離があったと言われる安倍政権でさえも、盟友の麻生太郎氏が財務相だったため、財務省は権力を維持してきた。しかし、財政出動を訴える高市首相は、政権の骨格人事 ………
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