販売「絶不調」/日産がルノー、ホンダと「二股交際」

ホンダ一筋の方が日産には良いが、ルノーにもちょっかいを出すのは事情あってのこと。

2026年1月号 BUSINESS

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英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が11月16日、仏ルノーと日産自動車が提携強化に向けて動いていると報じた。

ホンダ経営陣はルノー嫌い

日産とルノーは2023年2月、資本関係を見直す「リバランス」を発表。ルノーの日産に対する出資比率を43%から15%に下げた。さらに、25年3月には契約を改定し、出資比率を10%にまで下げると発表した。ルノー側が出資比率引き下げに応じたのは、「出資比率に相応の支配ができないことに対し、前CEO(最高経営責任者)のデメオ氏が日産株を持つ意味がないと判断した」(関係筋)からだという。ルノーはかつて日産に社長としてカルロス・ゴーン氏を送り込んだ。43%の出資比率から見ても事実上の子会社だったが、両社が結んだ「RAMA(アライアンス契約書)」により、日産の取締役選任などでルノーの影響力が大きく行使できない構造になっていた。「リバランス」の交渉は、ルノー側はデメオCE ………

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