1年間で取締役3人が退任。連続増収増益が途絶え、カリスマ経営の逆回転が始まった。
2026年1月号 BUSINESS
「○○氏より『一身上の都合により、取締役を辞任したい』旨の申し出があったことから、これを受理したものであります」
「取締役の辞任に関するお知らせ」と題された一枚紙。ニトリホールディングス(HD)は、「辞任の理由」の欄の名前を入れ替えただけで、一字一句変わらないニュースリリースを、2025年に3度発表している。21年に買収した島忠の会長だった須藤文弘が1月末、ニトリHDとの経営統合を決めた時の島忠の社長だった岡野恭明は3月末、海外事業を管掌していた武田政則は9月末に、それぞれ「一身上の都合」で辞任した。24年の株主総会後の時点で、ニトリHDの取締役は12人。監査等委員が4人で社外取締役が2人。経営に直接に携わる取締役6人のうち3人が25年に「一身上の都合」によってボードメンバーを去っていった。残ったのは創業者である会長の似鳥昭雄と、同社がまだ北海道の家具店だった頃 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。