2025年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
高市新政権で初入閣した鈴木憲和農林水産相は就任以来、毎週のように出張を組み込み、現場主義のアピールに躍起になっている。農水官僚出身で、コメどころ山形県選出の議員として、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長からも「農業の現場と農政の双方に深く精通している」と評されるなど、業界の信頼は厚い。しかし、石破政権で農政の転換を図ろうとした小泉進次郎前農水相と比べ、注目度では歯が立たないのが現状だ。小泉氏の出張では、メディア各社が農水省の担当記者や政治部の番記者を同行取材させ、行く先々での発言が取り上げられた。一方、鈴木氏の場合、現地視察などの様子を公開しても、大抵は同行記者が不在で、地方の系列局や支局の記者すら集まらないことが多い。農水省職員が調整に当たるが、「知名度がない」とたびたび断られている。鈴木氏は副大臣時代から大の出張好きで知ら ………
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