2025年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
この10年間で日本株のスターに上り詰めた半導体装置メーカーの東京エレクトロン。原動力が業績の急拡大だ。2016年3月期の売上高は6639億円だったが、26年3月期には2兆3800億円(予想)まで伸びる見通し。立役者は16年から社長を務める河合利樹氏だ。海外半導体メーカーへの装置販売で実績を上げた生粋の営業マンだ。役員報酬もすさまじい。東京商工リサーチの調べによると、25年3月期に15億7600万円を得た。ソニーグループ社長の十時裕樹氏の13億6200万円をしのぐ。気になるのは後継者問題だ。ある関係者は「河合氏の在任年数が長い。本当は世代交代をしたいはずだが、業績好調の中で交代するのは難しい」と話す。ところが、緊急交代の可能性も出ているという。7月に半導体製造受託(ファウンドリー)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を東京エレクトロン元従業員が不正に入手した事件が ………
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