高市政権/「リフレ派」復権!/日銀人事「介入」に虎視眈々

積極緩和の退潮を憂う高市氏の経済ブレーン。早くも審議委員の入れ替えを画策か。

2025年12月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

80%以上の高い内閣支持率を獲得し、勢いに乗る高市政権。戦々恐々としているのが金融正常化を目指す日銀だ。史上初の女性首相に就いた高市早苗氏は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の継承を訴え、積極財政と金融緩和による「高圧経済」で経済成長を標榜する。高市氏は、日銀の金融政策について「責任を持たなければいけないのは政府だ」と強調。利上げのタイミングを模索する日銀をけん制する。高市政権の誕生で、安倍政権の経済ブレーンが復権を果たし、日銀の人事にも虎視眈々と「介入」すべく鼻息が荒い。高市氏の経済ブレーンは、リフレ派で前日銀副総裁の若田部昌澄早大教授や元内閣官房参与の本田悦朗氏、クレディ・アグリコル証券の会田卓司チーフエコノミストなど積極緩和派が居並ぶ。リフレ派が台頭したのは第二次安倍政権下だ。安倍晋三氏が2012年末の衆院選で勝利し、首相に就任すると ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。