フツーのコソ泥が世に晒したのは杜撰な警備体制と深刻な仏経済悪化、貧困問題だった。
2025年12月号 DEEP
フランス・パリにある世界最大級のルーブル美術館で10月19日朝に発生した強盗事件は世界に大きな衝撃を与えた。2千個のダイヤモンドをあしらったナポレオン3世妃、ウジェニー皇后のティアラのほか、イヤリング、ネックレスなど8点の宝物が奪われ、被害総額は8800万ユーロ(約156億円)に上った。
犯人は4人組で、貨物用リフトを積んだ軽トラックと2台のスクーターでルーブルに到着すると、9時半頃、セーヌ川に面した南側2階に位置する「アポロンのギャラリー」のバルコニーにリフトで侵入。電動工具で窓ガラスと展示ケースを壊し、宝物を奪ってスクーターで逃走した。この間わずか7分の早業だった。フランスのルーブルが舞台で、ターゲットはナポレオン家ゆかりの宝物、4人組による鮮やかな犯行という点から、日本ではモンキー・パンチ原作の人気アニメ「ルパン三世」と関連づける投稿がSNSで盛り上が ………
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