外交を得点にできる首相は、長期政権を築くことができる。安倍晋三、小泉純一郎、中曽根康弘らが好例だ。
2025年12月号 POLITICS [衆目の早期解散]
華やかな外交デビューだった。10月21日に女性初の首相に就任した高市早苗は早々と組閣を終えると、26日にクアラルンプールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席し、こう語った。「就任後初の外国訪問でASEAN首脳とお会いできて光栄です。日本とASEANは心と心の繋がる信頼のパートナーシップを構築してきました。来年は安倍晋三首相が『自由で開かれたインド太平洋(FOIP)』を提唱して10年になります。この機会を捉え、FOIPを改めて日本外交の柱と位置付け、日本とASEANがともに強く、豊かになるための協力を進めていきたい」割れるような拍手。記念撮影では、ASEAN首脳の真ん中で手をつなぎ、笑顔を弾かせた。紅一点とはいえ、就任まもない首相が端ではなく、真ん中に迎え入れられるのは極めて異例だといえる。帰国後の28日は東京・元赤坂の迎賓館で、米大統領のドナルド・トランプと ………
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