2025年12月号 BUSINESS [経済断影]
高市早苗首相(自民党総裁)が自民党税制調査会の改革に乗り出した。総裁就任と同時に税調人事に着手した高市氏は、財務省出身で会長を長年務めてきた宮沢洋一参院議員を事実上更迭し、小野寺五典元防衛相に替えた。高市氏は税調を傘下に置く政務調査会を統括する小林鷹之政調会長に「税調のスタイルを変えてほしい」と指示し、インナーと呼ばれる税調幹部会のメンバーも大幅な入れ替えを断行。税調の特権構造にメスを入れようとしている。「責任ある積極財政」を掲げ、経済成長を促す税制改正を目指す高市氏は、実は自身が政調会長に就いた4年前にも、宮沢氏の会長更迭を模索した。この時は宮沢氏の縁戚にあたる当時の岸田文雄首相から拒否され、宮沢氏は会長を続投した経緯がある。自民党は高市氏のもとで日本維新の会と連立政権を組んだが、衆参とも過半数に満たない少数与党であることに変わりはな ………
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