実現すれば「衆参65議席」となって、政界のキャスティングボートを握れる。
2025年12月号 POLITICS
高市早苗首相の積極財政「サナエノミクス」への期待もあって、内閣支持率は70%前後の高い数字を維持している。だが難題もある。連立を組む日本維新の会は議員定数削減を「改革の柱」としているが、比例減が党勢を大きく落とす国民民主党、公明党、参政党、日本保守党などの反発は必至で、妥協しない維新との間で厳しい対応に迫られよう。その際、高支持率を背景に高市首相が解散総選挙に打って出る可能性もある。政局は混沌としているが、解散総選挙の有無に関わらず、「政治の行方」を左右する存在になりかねないと目されるのが、参議院選挙で1議席から15議席(衆議院を含め18議席)へと躍進した参政党だ。参政党は右派自民党の「票を食った」とされた。それだけにリベラル保守の石破茂氏に替わり、右派改憲の高市氏が首相になると、その同質性から支持率を落とすと予想され、事実10%から6%(日経と ………
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