2025年12月号 BUSINESS
栁瀨健一総裁率いる「共生バンクグループ」の不動産投資商品「みんなで大家さん」を巡る情況が深刻度を増している。ここにきて動向が注目されているのは、福岡県水巻町の施設を対象物件とする商品に関し、はたして元本償還がなされるかどうかだ。「奇跡のバナナ」の研究開発拠点を謳い、過去に11本を組成、約240億円の出資を募集したが、そのうち10月末に期限を迎えた「シリーズ34号」は償還が遅延している模様だ。問題の対象物件はもともと豊田通商が開発したショッピングモール。営業不振で閑古鳥が鳴いていたところ、同社は損切りに踏み切り、2018年6月に共生バンクグループが取得した。その後、同グループは施設を「アグレボバイオテクノロジーセンター」と銘打ち、特許技術「凍結解凍覚醒法」を導入、日本国内でも収穫可能なバナナの種苗育成拠点に衣替えした。対象商品の運用開始は19年2月だ。さ ………
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