「日栄インテック」万事休す/架空取引で損失69億円

12年もの架空取引が発覚。優良企業が一転、経営危機に。

2025年12月号 BUSINESS

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従業員500人を抱える都内の中堅企業で大規模な循環取引が行われてきたことが発覚した。優良企業が一転して経営危機に直面する事態となっている。その会社とは「日栄インテック」(荒川区)。1974年の創業で、配管資材をメインに、立体駐車場装置、LED照明、太陽光発電システムなどを幅広く扱い、全国に営業所や物流拠点を展開する。中国とベトナムには現地法人もある。2025年2月期の売上高は228億円に達し、毎年安定して10億円前後の最終利益をあげてきた。ところが、事情を知る立場の人物によれば、循環取引の発覚に伴い売掛金69億円について全額引当が必要となる見通しだという。きっかけは創業者の死去だった。昨年3月、一代で会社を築き上げた高橋善晴氏が代表取締役のまま72歳で亡くなった。身内は役員におらず、生え抜きの西川嘉俊氏(61)が常務から昇格した。一方、日栄インテックの筆頭株主は ………

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