ニコン復活!/半導体「ArF露光機」で攻勢/ 「ASML」の隙を突く

ひとり負け組のニコンがまたとない好機をつかみ取れるか。

2025年11月号 BUSINESS

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AIブームを迎えて、世界中で半導体投資が活発化している。半導体をつくる中核製造装置の露光機市場が変革期を迎えている。最大手の蘭ASMLの成長が踊り場にさしかかり、キヤノンが勢いを増してきた。注目すべきはひとり負け組のニコンがやっと攻勢に入ったことで、「半導体銘柄への復帰を果たしたい」とする同社幹部の願いが叶うのか注目される。半導体露光機業界は金額ベースにおいてASMLが独占的といえる。400億円以上もする最先端の微細パターンを描けるEUV(極紫外線)露光機を唯一供給できるのが強みで、ラピダスもやっと1台導入した。半導体プロセスが2ナノメートル以下に進むのを見越して、600億円を超える予想の高開口度EUV露光機の開発も進めていて、盤石な成長路線を固めている。ところが今年に入って、EUV露光機の出荷台数が減少傾向に転じ、来年の見通しも「不確定」と風向きが変わった。1~ ………

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