「金融政策は政府が責任を持つべき」発言で、10月利上げは一気にしぼんだ。
2025年11月号 POLITICS
秒読みに入ったとみられていた日銀の政策金利の引き上げに暗雲が広がっている。4日に投開票が行われた自民党総裁選で、積極財政や金融緩和を重視する高市早苗前経済安全保障相が勝利し、首相に就任する見通しとなったためだ。高市氏は日銀に対し、政府との意思疎通を図るよう強く要求。金融政策に政府の意向を反映させるよう「介入」する考えを示唆している。市場では、早ければ10月29、30日に開かれる次回の金融政策決定会合で、利上げするとの見方も広がっていたが、まさかの高市政権誕生で政策変更のタイミングは遅れそうな様相だ。
日銀が9月18、19日に開いた直近の決定会合では、市場関係者にとって2つのサプライズがあった。一つは大規模金融緩和の一環として購入してきたETF(株価指数連動型の上場投資信託)とJ―REIT(不動産投資信託)の売却を決めたこと。もう一つは、金融政策決定に投票権 ………
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