2025年11月号 LIFE [病める世相の心療内科]
中国では「寝そべり族」、韓国では「ただ休んでいるだけ」と称される、終日無為に過ごす若者が増えているらしい。若年層の失業率が高く、仕事に就いても努力が報われない格差社会に希望が持てない。それなら努力はやめて、底辺の生活でゆるゆると生きようといった風潮が広がっているという。中国も韓国も受験は厳しく、卒業後も良い仕事に就けるとは限らない。広がる格差に身動きできなくなっている様子がうかがえる。赤貧の生活も悪くないとする、ポジティブな意味もあるようだが、無為を正当化し結婚もしないことで彼らの自己肯定感は低くなり、人口の減少、社会の活力の減退にもつながるだろう。動かない若者は、日本にも多数いる。終日引きこもり、スマホに浸る息子や娘についての相談が多いと以前述べたが、彼らに結婚の可能性はなく、少子化の要因にもなっていよう。ただ、彼らをメンタルの弱い人 ………
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