2025年11月号 BUSINESS
化学品メーカーの太陽ホールディングスで、前社長の佐藤英志氏の「居座り」が続いている。佐藤氏は、6月の定時株主総会で創業家や筆頭株主の反対により、取締役再任が否決されたが、上席専務執行役員として留任。批判の声があがっている。「許していませんよ」そう語るのは創業家の関係者だ。創業家は太陽の株式を約10%保有する第3位の大株主。総会では、筆頭株主である大手化学品メーカーのDIC、続く香港のアクティビスト(物言う株主)のオアシス・マネジメントとともに、佐藤氏の取締役再任に否決票を投じた。「佐藤氏は総会で不信任を受けたはず。しかし、その直後、指名報酬委員会の答申を受けて取締役会が佐藤氏を上席専務とする人事を決議した。当初から、否決されたらそうするつもりだったのだろう」太陽は総会後、副社長だった齋藤斉氏を社長に据えると、佐藤氏を上席専務として医療・医薬品 ………
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