「再編の目玉」から転落/哀れな三菱自動車/加藤社長は交代の憂き目

業績悪化で社長交代論が浮上。ホンダと日産の統合が取りざたされた1年前が懐かしい。

2025年11月号 BUSINESS

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三菱自は8月27日、2026年3月期の連結純利益予想を下方修正し、純利益を前期比76%減の100億円(従来予想は2%減の400億円)に引き下げた。米関税問題が利益を圧迫しているとしているが、「むしろ東南アジアやオーストラリアでの販売不振が大きい。昨年から下方修正を繰り返し、本業の立て直しが進んでいない。加藤隆雄社長への不信が募っている」と中堅幹部は指摘する。

持て囃された1年前と大違い

同社は今年2月、25年3月期の連結純利益予想を大幅に下方修正した。前期比7%減の1440億円から77%減の350億円と、1090億円も引き下げた。加藤は当時の会見で「25年10~12月期が底とみている」と説明。業績悪化を食い止めることに自信を示していたが、タイを中心に主力の東南アジアが回復せず、改善が見込めない。利益率も悲惨だ。中期経営計画では26年3月期の営業利益率を7%としていたが、今期見通しは2%と大幅未達。S&Pグロー ………

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