ああ「サナエノミクス」/積極財政が頓挫なら債券回復/好循環期待の蹉跌は株に逆風/滝田洋一・コラムニスト

2025年11月号 BUSINESS

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新たな自民党総裁に高市早苗氏が選出された。高市新総裁が追求するのは「高圧経済」。需要が供給を上回る需要超過をつくりだし、成長と生産性の向上を目指す経済運営だ。債券市場は英国の元首相の減税策が招いた「トラス・ショック」の日本版を警戒する。そして10月10日には公明党が自民党との連立離脱を表明。首相指名は一気に不透明となった。

政局混迷なら日本売りも

高市新総裁が選出された翌月曜日、10月6日の東京市場で、日経平均株価は一時4万8000円台に乗せ最高値を大きく更新した。一方、「公明ショック」に襲われた10日、日経平均先物は時間外の取引で4万5200円まで急落した。半面、8日の債券市場では、10年物国債の利回りは1.7%近くまで上昇(債券相場は下落)した。高市新総裁は日銀の利上げにいい顔をしない。そんな読みから、8日の東京外為市場で円相場は1ドル=152円台まで円安が進んだ。大騒ぎのマーケット ………

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