「ふてほど」ならぬ「ふてかい」がこれほど続けば、もはや組織風土の問題ではないか。
2025年11月号 BUSINESS
モーター大手のニデックは9月26日、2025年3月期の有価証券報告書の連結財務諸表について監査意見を表明しない旨の監査報告書を受領したと発表した。同社を担当する監査法人のPwCジャパンが、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手することができなかったとして、有報の適性さに「意見不表明」としたためだ。
監査法人は財務諸表などの内容の是非を判断できない場合、「意見不表明」とするが、非常に珍しいケースとされる。平たく言えば、ニデックの決算書は監査法人から「お墨付き」が得られなかったということだ。なぜこのような異例の事態となったのか。事の発端は、イタリアの子会社で中国製部品を使って製造したモーターに関し、本来なら追加関税を払うところ未払いの不備があったことだ。ニデックは6月26日、類似事案がないか調査するとして、有報の提出を従来の期限だった6月30日か ………
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