突っ込みどころ満載!/高島屋を急襲する「村上世彰の娘」野村絢

招かれざる客がLVMHのような「上客」を連れてこないか、見物だ。

2025年11月号 BUSINESS

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老舗百貨店、高島屋に約半世紀ぶりに招かれざる客がやってきた。客の名は、物言う株主として知られる村上世彰氏の長女、野村絢氏と旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス。高島屋株を5.32%保有していることが9月下旬に明らかになり、数日後に6.55%まで買い増した。高島屋株を巡っては昭和の高度経済成長の余韻が残る1970年後半から80年代前半に京都の医療法人の十全会グループに約20%買い占められたことがあった。狙いは高値での買い戻しで、十全会は数年で見事に高値で売り抜け、高島屋から去ったが、同社の混乱は収まらなかった。株式の一部(約10%)をダイエーが取得し、共同事業の提案を突きつけられたのだった。お公家の高島屋、野武士のダイエー。水と油の両社に落とし所は無かった。ダイエーも攻めあぐね、物言わぬ株主になり、株は塩漬け。高島屋は喉に魚の骨が刺さった ………

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