公明党「連立離脱」で大激震!/「権力の興亡劇」に終幕はない/芹川洋一・コラムニスト

単独少数党内閣でも、閣外の複数の政党から 安定的な支持を確保する「疑似過半数内閣」 もあり得るのだが……。(10月12日 18:15 号外配信)

2025年10月号 POLITICS [号外速報]

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権力をめぐる闘争である政治は力関係で決まる。力のもとは数だ。多数を占めるため、あの手この手の策がめぐらされる。勝てば官軍、負ければ賊軍。勝者によって新しい権力の秩序が形成される。ただ公明党が連立を離脱したように、すんなりとは行かない。その先の権力の運用でもへたをすれば、あっという間に秩序は崩れる。自民党の高市早苗総裁の誕生と今後もまたその例にもれない。

まごうことなき「疑似政権交代」

2009年の政権交代を別にして、今回の自民党の権力の興亡は久しぶりにみる全面的な主流・非主流の入れ替わりだ。最近の例でいうと「自民党をぶっ壊す」というキャッチフレーズのもと、それまで続いてきた「経世会(竹下派)支配」をひっくり返しにかかった小泉純一郎政権以来である。これまで非主流の立場に置かれてきた麻生太郎および茂木敏充の影響下にある勢力と旧安倍派のグループが高市を担いで主流の座に就いた。 ………

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