2025年10月号 DEEP [ディープ・インサイド]
電通グループの3期連続の最終赤字の余波が国内2大通信社の共同通信と時事通信の業績に大きな影響を与えそうだ。電通グループは8月14日に2025年12月期の連結最終損益が754億円の赤字(前期は1921億円の赤字)になる見込みだと発表した。海外で従業員の約8%にあたる約3400人を削減する方針も示した。当初は100億円の黒字を見込んでいたが、海外事業の不振で、のれんの減損損失を計上するため、最終赤字に転落する見通しだ。これに伴い、従来69円75銭としていた中間配当予想は無配とし、同じく69円75銭としていた期末配当予想は未定とした。これに頭を抱えるのが共同通信と時事通信だ。今年6月末現在で、共同は電通グループの第2位の株主(7.29%)で約1900万株、時事は第4位の株主(6.15%)で約1600万株を保有している。前期の配当は139円50銭で、共同は約26億円、時事は約22億円の収入を得ている。今期 ………
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