2025年10月号 BUSINESS [ライフ・インサイド]
キヤノンは収益性が課題となっている旧東芝の医療機器事業の本体統合に乗り出している。御手洗冨士夫会長兼社長CEOも立て直しを表明し、2026年1月をめどに、子会社のキヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市)の研究開発と管理部門を本社(東京都大田区下丸子)と統合する。キヤノンは16年に不正会計を起こした東芝の主要子会社だった東芝メディカルシステムズを約6700億円で買収。富士フイルムとの買収合戦を制し、念願の虎の子事業を手に入れた。18年にはキヤノンメディカルシステムズに社名変更した。CTの世界シェア2位(当時)ということもあり、プライドが高く、キヤノンは買収後も東芝流の経営を容認してきた。社長も東芝出身の瀧口登志夫氏が11年も続けている。ただ、事は簡単には進まない。調達や生産をグループ一体で取り組みコストを下げるキヤノン流に対し、東芝向けの部材は「競合他 ………
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