2025年10月号 DEEP
7月1日にディスカウントストア、トライアルホールディングス(HD)の完全子会社として再出発した西友の副会長(子会社化前は社長)、大久保恒夫氏(69)が発足後、わずか1カ月で退任した。新体制発足の記者会見(7月2日)では西友の社長となった楢木野仁司氏(トライアルカンパニー会長)とがっちり握手して融和を印象付けたはずが、大久保氏は終始、硬い表情を崩さなかった。西友幹部によると「この時点で事実上の更迭は決まっていた」と打ち明ける。理由は西友の決算にあるといわれている。8月13日に発表したトライアルHDの2026年6月期の業績見通しを見たアナリスト、取引先が「やはり」との声が漏れた。トライアル単体の営業利益が315億円なのに対し、西友を含む連結の営業利益は254億円となっていた。買収に伴う諸経費が重荷になるのは理解できるが、買収前の非上場企業だった西友の営業利益率は4.9 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。