金融村の「総スカン」/屋敷前総合政策局長が「猟官運動」?

「蛇に睨まれたカエルではないが、屋敷さんは怖い。うちの頭取は瞬間的に応じてしまうかも」

2025年10月号 BUSINESS

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7月幹部人事で金融庁の局長級以上9人全員が交代した。新長官には、財務省時代から将来の事務次官候補と目された伊藤豊監督局長が「順当」に昇進。「バリバリの再編論者」とされる新長官は8月末に総合政策局と監督局を、それぞれ「資産運用・保険監督局(仮称)」「銀行・証券監督局(仮称)」に改組する機構・定員要求を内閣人事局に提出。来年7月から「ダブル監督局」体制に移行する見込みだ。金融界が胸を撫でおろしたのは、「金融当局切っての目立ちたがり屋」と警戒された屋敷利紀氏が総合政策局長を最後に退官したこと。本来、地銀の検査・監督は監督局の所管なのに、屋敷氏は総合政策局審議官当時からどこ吹く風。仲良しの経済メディアに出まくり「なぜ、顧客本位の業務ができないのか」と特定の銀行を断罪したり、監督局の頭越しに地銀に直接「指示・命令」を出すなど、金融庁はもとより財務省内 ………

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