「激動の球界再編」秘録/「2004年」こそが大改革の原点!/三山秀昭・元巨人軍代表

2025年10月号 BUSINESS [V字回復の「水源」]

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これまで4回の連載で2004年のプロ野球界の激動を綴ってきた。20年以上前の「秘録」に敢えてフォーカスを当てたのは、「あの時」の大混乱が球界改革のバネになり、今日のプロ野球の隆盛の「水源」となっていると思うからだ。04年はプロ野球の歴史年表を大きく書き換える異常な一年だった。近鉄、ダイエーというパ・リーグ球団が消え、ソフトバンク、楽天というIT関連企業が初めて球界に参入した。「再編騒動」の中で選手会が球界初のストライキを敢行、9月18、19日の土日、セパで全12試合が中止となった。また、刑事事件に発展した西武オーナーや、新人選手獲得を巡るスカウトの不祥事で、巨人、横浜、阪神のオーナーが辞任した。阪神は東京六大学のエースに数回現金を渡していたことが球団の経理伝票に残っていたが「責任」の決断を迷い、巨人より2カ月遅れ、横浜のオーナー辞任に引きずられてのドミノ ………

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