考えられないミスが起きるほどの人材不足。再編も進まず。自民党の足腰は弱まる一方。
2025年10月号 BUSINESS
「なんでこんなことになったのか。認識があまりにも不足していたとしか思えない」ある商工会議所の幹部がため息をつくような「事件」が起きたのは2024年11月のことだった。北海道苫小牧市長選挙で、地元経済団体である苫小牧商工会議所が失態を犯した。商工会議所の宮本知治会頭が「商工会議所会頭」の肩書きで、地元市長選挙に出馬した新人候補に推薦状を出してしまったのだ。
商工会議所法では商工会議所について、「特定の政党のために利用してはならない」と定められている。一般的には商工会議所は政治的に中立であるべきという原則から、選挙活動には関与してはならないと解釈されている。もっとも経済団体は実質的に地方において、自民党寄りの候補の選挙活動を手足となって支えていることは周知の事実だ。商工会議所は政治団体「日本商工連盟」の地方組織として活動することで、政治活動は別 ………
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