スイッチ2の初動は絶好調で、8月に株価は上場来高値を更新。あえて苦言を呈すれば“任天堂らしさ”が欠けている。
2025年10月号 BUSINESS [斬新なコンセプトはあるか]
任天堂が2025年6月5日に発売した「Nintendo Switch2」(スイッチ2)の初動は「絶好調」という表現を超えている。発売後4日間で販売台数が350万台を突破。同社のゲーム機で過去最高の出足となった。7週間では600万台、年度目標の4割に到達し、いまだに品薄状態が続く。
初動は業績に反映され、25年4~6月期の連結売上高は前年同期比2.3倍の5723億円と同期で過去最高となった。通期の業績予想1兆9千億円を超えるのは必至とみられ、株価も昇竜の如く跳ね上がっている。8月18日に上場来高値の1万4795円を記録。1年前に比べて約1.8倍の水準だ。「ゲーム専用機はなくならない」という岩田聡元社長の予言は現実のものとなった。DSとWiiのブームが去ったあとの11年度、後継機「ニンテンドー3DS」「Wii U」の販売が振るわず、連結決算を公表して以来初の最終赤字に転落。そこから3期連続の営業赤字に苦しんだ。 ………
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